(読み)トウ

デジタル大辞泉 「淘」の意味・読み・例文・類語

とう【淘】[漢字項目]

[音]トウタウ)(漢) [訓]よなげる
水洗いをして不純物を取り除く。より分ける。「淘金淘汰とうた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「淘」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] トウ(タウ)
[字訓] あらう・よなげる・さらう

[字形] 形声
声符は(とう)。〔正字通〕に「米を淅(あら)ふなり」とあり、米を淘(と)ぐことをいう。沙金などを流し洗いしてよりわけることを淘沙といい、よりわけて棄てることを淘汰という。淘鵝ペリカン。また淘河という。淘は掏(とう)と声義が近い。

[訓義]
1. あらう、流しあらう、ゆりあらう。
2. よなげる、米をとぐ。
3. さらう、底をさらう、さらいとる。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕淘 陶同じ。スヱ・フカシ・オモフ・ヨロコブ・スヱモノ・ミガク・トラカス

[語系]
淘・掏dは同声。流しとるようにして取ることをいう。thはぬきとる意。同系の語である。

[熟語]
淘河・淘鵝・淘気・淘金淘溝・淘沙淘瀉淘浄淘真淘水淘井・淘洗・淘汰淘淘淘米・淘淘盆淘虜淘漉
[下接語]
開淘・浄淘・湯淘・冷淘・浪淘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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