深溝玉軸受(読み)ふかみぞたまじくうけ(その他表記)deep groove ball bearing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深溝玉軸受」の意味・わかりやすい解説

深溝玉軸受
ふかみぞたまじくうけ
deep groove ball bearing

ころがり軸受一種で,内輪,外輪ともに肩を落していない軌道溝をもつラジアル玉軸受をいう。通常,単列で玉を入れるために軌道輪につける切欠きのないもののみをさすことがある。軌道輪の溝が深いことからこの名がある。溝が深いため,軸径方向の荷重のほか,軸方向の荷重もかなり支持できる。構造も比較的簡単で,他の形式より精度よく製作できるので,高速回転用としても使用される。あらかじめ潤滑剤を封入した封入軸受もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android