混合政体(読み)こんごうせいたい(その他表記)mixed government

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「混合政体」の意味・わかりやすい解説

混合政体
こんごうせいたい
mixed government

君主制貴族制民主制の混合した政体。これら3種の政体はそれぞれ特有の長所短所をもっており,お互いにそのよい点を生かしながら,権力を均衡させることによって最もすぐれた政体が樹立されることとなる。この考え方はすでにプラトンアリストテレスに見出されるが,ポリビウスはローマ共和制においてこの原理が実現されたと述べている。こうした思考系譜近代における J.ロック,モンテスキューなどの権力分立論に連なるものとされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android