日本歴史地名大系 「添川郷」の解説 添川郷そえかわごう 秋田県:出羽国(羽後国)秋田郡添川郷「和名抄」刊本・高山寺本ともに「添川」と記す。「日本地理志料」に「訓闕、按当読云曾比加波」とある。現秋田市を南北に貫流する旭(あさひ)川の古名を添川という。「類聚国史」天長七年(八三〇)一月二八日条出羽国大地震の項に「城辺大河云秋田河、其水涸尽(中略)添河・覇別河、両岸各崩塞、其水汎濫」とある添川が旭川である。「三代実録」元慶二年(八七八)七月一〇日条の夷俘の反乱に際し「向化俘地者、添河、覇別、助川三村也」とある添河は、添川沿いの集落で、それが添川郷へと発展した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報