20世紀日本人名事典 「清水一」の解説
清水 一
シミズ ハジメ
昭和期の建築家,エッセイスト,俳人 日本大学生産工学部教授;元・大成建設常務。
- 生年
- 明治35(1902)年1月11日
- 没年
- 昭和47(1972)年3月17日
- 出生地
- 東京・神田
- 別名
- 筆名=清水 はじめ
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学建築学科〔大正15年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本エッセイストクラブ賞(第4回)〔昭和31年〕「すまいの四季」
- 経歴
- 大正15年大倉土木(のち大成建設)に入社。昭和13年サンフランシスコ万国博覧会日本館建設にあたる。他にホテル・オークラ、ホテル・ニューオータニ等の設計に参加。38年退社し、43年設計事務所を開設。住宅作品に「千駄ヶ谷・名取邸」「堀内邸」など。住宅建築論の開拓者であると同時に、名エッセイストとして知られた。「暮しの手帖」の常連寄稿者で、日本の伝統文化について“老成した幼児”という表現で、合理性の欠如を嘆いている。一方俳句に親しみ、12年頃より大島三平に師事、とんぼ会をつくる。23年「若葉」第1期同人。加倉井秋をらと共にとんぼ調と称する口語調俳句で活躍した。著書に句集「匙」、随筆集「人の子にねぐらあり」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報