済勝の具(読み)サイショウノグ

デジタル大辞泉 「済勝の具」の意味・読み・例文・類語

さいしょう‐の‐ぐ【済勝の具】

済勝に適した道具の意から》じょうぶな足。健脚。
「我が―のかれに劣らぬを証せん」〈鴎外訳・即興詩人

せいしょう‐の‐ぐ【済勝の具】

《「世説新語」棲逸から》景勝の地を渡り歩くための道具。丈夫な足のこと。健脚。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「済勝の具」の意味・読み・例文・類語

せいしょう【済勝】 の 具(ぐ)

  1. 景勝の地をわたり歩くための道具の意で、達者な足のこと。健脚。
    1. [初出の実例]「其健脚はわたくしの比ではなかった。逈にわたくしに優った済勝(セイショウ)の具(グ)を有してゐた」(出典渋江抽斎(1916)〈森鴎外〉六)
    2. [その他の文献]〔世説新語‐棲逸〕

さいしょう【済勝】 の 具(ぐ)

  1. ( 景勝の地を歩きまわるための道具の意から ) 達者な足をいう。健脚。せいしょうの具。
    1. [初出の実例]「いざ我が済勝(サイショウ)の具の渠に劣らぬを証せんとて」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉古祠瞽女)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android