渡の島(読み)わたりのしま

精選版 日本国語大辞典 「渡の島」の意味・読み・例文・類語

わたり【渡】 の 島(しま)

  1. 海を渡った辺境の意。大和朝廷領土北進にともない、北へ移ったとする説と、現在の渡島(おしま)すなわち北海道南部のこととする説とがある。
    1. [初出の実例]「越(こし)の度嶋(ワタリノシマ)蝦夷(えひす)伊奈理武志(いなりむし)粛慎(みしはせ)の志良守(しらす)叡草(えさう)とに、錦の袍袴・緋紺(はなた)の絁・𨨞(をの)等を賜ふ」(出典日本書紀(720)持統一〇年三月(北野本南北朝期訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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