渡頭(読み)トトウ

精選版 日本国語大辞典 「渡頭」の意味・読み・例文・類語

と‐とう【渡頭】

  1. 〘 名詞 〙 渡し場のほとり。また、渡し場。
    1. [初出の実例]「黄昏極嶂哀猿叫、明発渡頭孤月団」(出典:凌雲集(814)遠使辺城〈小野岑守〉)
    2. 「大抵の嘘は渡頭の舟である。あるから乗る」(出典:虞美人草(1907)〈夏目漱石〉六)
    3. [その他の文献]〔羅鄴‐黄河暁渡詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「渡頭」の読み・字形・画数・意味

【渡頭】ととう

渡しのほとり。唐・劉禹錫〔松滋渡に峡中を望む〕詩 渡頭の輕雨、に灑(そそ)ぎ 雲際、溶溶(ようよう)として水來(きた)る

字通「渡」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む