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小野岑守 おのの みねもり

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

小野岑守 おのの-みねもり

778-830 平安時代前期の公卿(くぎょう)。
宝亀(ほうき)9年生まれ。小野永見(ながみ)の子。小野篁(たかむら)の父。内蔵頭(くらのかみ),皇后宮大夫などをへて,弘仁(こうにん)13年参議兼大宰大弐(だざいのだいに)となり,のち勘解由(かげゆ)長官兼刑部卿。漢詩文にすぐれ,「凌雲(りょううん)集」を撰進。同集のほか「文華秀麗集」「経国集」に30首おさめられている。天長7年4月19日死去。53歳。名は峰守ともかく。
【格言など】文章は経国の大業にして,不朽の盛事なり(「凌雲集」序文)

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朝日日本歴史人物事典の解説

小野岑守

没年:天長7.4.19(830.5.14)
生年:宝亀9(778)
平安前期の官人。征夷副将軍永見の第3子。篁の父。嵯峨天皇皇太子時代から侍読,近臣として仕え,式部大輔,内蔵頭などを歴任。弘仁13(822)年参議兼大宰大弐となり,大宰府(太宰府市)に赴任,翌年,国家財政の立て直しを図るため公営田(国家直営田)を九州管内に設定することを建議して採用され,4年間実施されている。さらに旅行者の療養施設として大宰府に続命院の建立を実現するなど政策通だった。文人としても才能を発揮し,最初の勅撰漢詩集『凌雲集』編集の中心的役割を果たす一方,その詩三十余首を『凌雲集』や『文華秀麗集』『経国集』に収める。『内裏式』や『日本後紀』の編纂にも加わった。

(瀧浪貞子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

おののみねもり【小野岑守】

778‐830(宝亀9‐天長7)
平安時代弘仁期の漢詩人,歌人。遣隋使妹子の玄孫。父は征夷副将軍永見。陸奥守,のち参議大宰大弐。嵯峨朝の宮廷詩人であるが,〈東国征戍辺愁〉の吟や坂上田村麻呂をいたんだ作に力強い佳作がある。空海と相許した詩友で,〈白雲の人,天辺の吏,何れの日か念(おも)うことなからん〉という詩(《性霊集》一)を贈られ,自分も帰休間遊の際に,〈言を寄す陵藪の客,大隠は朝市に隠るるものを〉(《経国集》十)と詠んで贈った。延暦以来の23人の詩を集め《凌雲集(りよううんしゆう)》を撰して序を書き(814),儀典行事の新式を定め《内裏式》を撰して序を作った(821)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小野岑守
おののみねもり
(778―830)

平安前期の漢詩人。征夷(せいい)副将軍永見(ながみ)の三男。篁(たかむら)の父。806年(大同1)春宮少進(とうぐうしょうじ)となり、少外記(しょうげき)、式部少輔(しょうゆう)などを経て、近江(おうみ)、美濃(みの)、陸奥(むつ)、阿波(あわ)、大宰大弐(だざいのだいに)など地方官を歴任した。大宰府管内の農民の疲弊を救うため公営田の耕作を認めるよう建議した大宰大弐時代の業績にみえるように、行政的手腕にたけた実務的な能吏であった。文学的な業績としては『凌雲集(りょううんしゅう)』の編者の一人として序を起草し、同集に13首、『文華秀麗集』に8首、『経国集(けいこくしゅう)』に9首採録されていることと、晩年に『日本後紀(こうき)』の編纂(へんさん)に参画したことがあげられる。その作品には嵯峨(さが)天皇の詩に韻をあわせたもの、天皇の命によって詠進した詩が多く、表現には中国六朝(りくちょう)詩の影響をうかがえる。[金原 理]

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世界大百科事典内の小野岑守の言及

【凌雲集】より

…書名は〈雲を凌(しの)ぐ〉ほど優れた詩集の意。小野岑守(みねもり)が嵯峨天皇の勅命を奉じ菅原清公(きよきみ)らと慎重に協議して編集したことが序文にみえる。作者23名,詩数90首,現存本にはさらに1名1首が加わる。…

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