精選版 日本国語大辞典 「渡」の意味・読み・例文・類語
わたし【渡】
〘名〙 (動詞「わたす(渡)」の連用形の名詞化)
※大唐西域記長寛元年点(1163)一「阿難の渡(ワタシ)に及びて出家せしむるなり」
② 「わたしぶね(渡船)」の略。
③ 「わたしもり(渡守)」の略。
④ 船から他へ渡るのに用いる板。あゆみいた。わたりいた。
⑤ 机の左右の脚の間に渡してある板。
⑦ 物などを人に手渡すこと。
⑧ (径) 直径。さしわたし。
わたら‐・う ‥ふ【渡】
[2] 〘自ハ四〙 ((一)が一語化したもの) わたらいをする。生計を立てる。生活する。
※龍光院本妙法蓮華経平安後期点(1050頃)五「肉を販(ひさ)いて自ら活(ワタラヒ)、女色を衒(てら)ひ売(う)る」
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