湯ノ津留村(読み)ゆのつるむら

日本歴史地名大系 「湯ノ津留村」の解説

湯ノ津留村
ゆのつるむら

[現在地名]水俣市湯出ゆで

湯出ゆのつる川の上流部、頭石かぐめいし川と招川内まんぱ川の合流点から、その下流部の芦刈あしかり川の合流する付近に成立した村。上流に頭石村招河内まんぱ村、下流に追廻おいまわし村がある。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に「袋村内湯村」とみえるが、地侍は記されない。水俣手永に属し、「国誌」に「湯ノ津留川中ニ温泉アリ因テ地名トス」とある。湯治客がくるようになったのは天明(一七八一―八九)頃で、元治元年(一八六四)湯壺が増設されたが、温泉場らしい形態を整えたのは明治二七年(一八九四)頃という(水俣市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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