改訂新版 世界大百科事典 「湯ノ谷」の意味・わかりやすい解説 湯ノ谷[温泉] (ゆのたに) 熊本県阿蘇郡南阿蘇村の旧長陽町にあった温泉。含ボウ硝重曹炭酸鉄泉,71~84℃。阿蘇山の中央火口丘の一つ烏帽子(えぼし)岳中腹の標高820mの高原地帯にあり,阿蘇の諸温泉では最高所にわく。1752年(宝暦2)の開湯と伝えられ,1928年豊肥本線が開通してから利用客が急増した。熊本平野,有明海,雲仙岳などの眺望がよく烏帽子岳登山道や阿蘇火口への登山バス道路などが通じていたが,現在は廃絶している。執筆者:榊原 貴士 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by