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熊本平野 くまもとへいや

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

熊本平野
くまもとへいや

熊本県中部,有明海に面する平野。阿蘇の外輪山西斜面に続く洪積台地と,白川緑川などが形成した沖積低地を占める。中心都市は熊本市。面積約 775km2筑紫平野に次ぐ九州第2の平野。北は山鹿盆地,南は緑川の断層崖宇土半島,西は金峰山で限られる。台地肥後台地と呼ばれ,白川が形成した隆起扇状地であり,その表面は阿蘇山の活動に起源する火山性堆積物で,上層は黒色ローム,赤土,下部は軽石,火山礫などから成る。かつてのナラやクヌギの雑木林は少くなっている。地下水を揚水して灌漑用水とする畑地の水田化が進み,米作のほか施設園芸,酪農が行われる。低地は米作地帯で,最近は野菜,スイカ,メロンなどの促成栽培も行われる。熊本市周辺ではキク,カーネーションなどの花卉栽培がみられる。

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デジタル大辞泉の解説

くまもと‐へいや【熊本平野】

熊本県北西部、阿蘇山西麓から島原湾へ広がる平野。

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百科事典マイペディアの解説

熊本平野【くまもとへいや】

熊本県西部の平野。面積約755km2阿蘇山麓に近い洪積台地(隆起扇状地)と白川,緑川などが形成した沖積低地からなり,台地では畑作,低地では水田が広がる穀倉地帯で,花卉(かき),野菜の促成栽培や酪農も行われる。
→関連項目宇土[市]鹿本[町]菊池[市]熊本[市]城南[町]御船[町]

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世界大百科事典 第2版の解説

くまもとへいや【熊本平野】

九州のほぼ中央,阿蘇火山西麓の熊本(肥後)台地およびそこから西方有明海(島原湾)に向かって広がる沖積低地からなる平野。面積約775km2で,筑紫平野に次いで九州第2の広さをもち,中心に白川をはさんで熊本市の市街地が発達する。この平野は台地が約7割を占めることが特徴で,台地面は,標高100m,30~40m,10mの3段に分かれて沖積低地に臨む。台地の末端には水前寺,江津湖,八景水谷(はけのみや)などの湧水帯があり,公園や上水道の水源になっている。

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大辞林 第三版の解説

くまもとへいや【熊本平野】

九州中西部、阿蘇山の西麓せいろくから島原湾に向かって展開する平野。畑作地帯。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔熊本県〕熊本平野(くまもとへいや)


熊本県中部の平野。有明(ありあけ)海(島原(しまばら)湾)に注ぐ白(しら)川・緑(みどり)川下流域に広がる平野。北部の白川下流に中心都市の熊本市がある。広義には阿蘇(あそ)外輪山の西斜面に続く肥後(ひご)台地を含む。肥後台地は阿蘇火山の堆積(たいせき)物からなり、その下流の熊本低地は有明海に注ぐ各河川が運んだ阿蘇火山灰の堆積物で形成された。低地には水前寺(すいぜんじ)・江津(えづ)湖などの湧泉(ゆうせん)地帯がある。台地ではスイカ・メロンなどの園芸作物や畜産が盛ん。低地は水田が多く、近年、工場・住宅団地が進出、都市化が進んでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

熊本平野
くまもとへいや

九州のほぼ中央にある平野。地形区分では、狭義の熊本平野である熊本低地を中心に、広義の場合に加える北の菊池(玉名)平野、菊鹿(きくか)(菊池)盆地、隣接の肥後(ひご)台地のほかに、南の八代(やつしろ)平野も含める。面積約775平方キロメートル、九州第二の熊本平野と称する場合には、沖積層からなる熊本低地と、段丘礫(れき)層からなる肥後台地とに限る。熊本県人口の42%強が居住し、産業、文化、行政の中心地となっている。熊本低地の北半は白川、井芹(いせり)川、坪井川などの、南半は緑川、加勢(かせ)川、浜戸(はまど)川などの河川堆積(たいせき)物によって形成されたもので、それぞれの地先に18世紀以降の干拓地を伴っている。北から東の肥後台地との境界部には豊富な湧泉(ゆうせん)があるほか、海岸に至るまで各所に自噴泉がみられ、一部は上水道水源に利用されているほか、水田、花卉(かき)、養殖など多目的に活用されている。他方、阿蘇(あそ)火山起源の堆積物が覆って形成された肥後台地には、堆積環境の異なりからか、群(むれ)山、戸島(としま)山、神園(こうぞの)山などに代表される中生代白亜紀岩質の小山が点在しているほか、台地面も大まかに標高10メートル前後、40メートル前後、100メートル前後の3段に分かれている。いずれの表層も黒色ローム、赤土で、深層地下水の揚水が普及するまでは桑園・雑穀地帯であったが、現在は水稲、スイカ、メロンの施設園芸、乳牛、肉牛、ブタ、ニワトリなどの畜産が多様な組合せで行われている。しかし、熊本市ならびにその周辺地域への人口集中が衰えないうえ、高度技術工業集積地域開発促進法(1983~1998年)による地域指定も加わって、県下ではもっとも農地潰廃(かいはい)(宅地化・工業化による)の進行している台地となっている。[山口守人]

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