湯原番所跡(読み)ゆのはらばんしよあと

日本歴史地名大系 「湯原番所跡」の解説

湯原番所跡
ゆのはらばんしよあと

[現在地名]七ヶ宿町 湯原

七ヶ宿街道の湯原宿の西端、東光とうこう寺門前の東隣にあり、天和元年(一六八一)に設置された(湯原村安永風土記)。出羽国諸領との境目番所であり、「仙台領遠見記」によれば「百石已上之者勤る所にて五ケ所の内」であった。境横目が取締にあたり、張番所はなかった(文久三年「境取締申上書」安藤昭一家文書)。天正一五年(一五八七)正月二七日の伊達政宗朱印状(「伊達政宗卿伝記史料」所収)によれば、「具足玉薬塩硝一斤一領」の通行も禁じる旨を新宿にいじゆく(七ヶ宿街道)に命じており、設置前からの重要度がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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