湯木村(読み)ゆきむら

日本歴史地名大系 「湯木村」の解説

湯木村
ゆきむら

[現在地名]口和町湯木

恵蘇えそ郡西部の釜峰かまみね山南麓に位置し、西城さいじよう川の支流湯木川上流域を占める。東は濁川にごりかわ(現庄原市)、南は永田ながた村、西は向泉むこういずみ村。中世には村域北部の伊与谷いよだに(「よだに」ともいう)が、じび伊与いよ郷に含まれたと推定されているが明らかでない。また和久わく庄に属したとされるが(芸藩通志)、不詳。戦国時代には釜峰山に湯木(涌喜)氏の居城があり、南西麓の岩根いわねに湯木則重のものと伝える五輪墓がある。当地は湯木氏の勢力下にあって発展した地とみられ、定期市が開かれた地に一日市ひていちの地名が残る。

元和五年(一六一九)の備後国知行帳には二二七七・四二一石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android