湯檜曾村(読み)ゆびそむら

日本歴史地名大系 「湯檜曾村」の解説

湯檜曾村
ゆびそむら

[現在地名]水上町湯檜曾

幸知こうち村の北方利根川の支流湯檜曾川沿いにあり、清水しみず峠越往還の最奥の村。同往還は湯檜曾川に沿って北上土合どあいを経て越後との境清水峠に至る。天正七年(一五七九)一二月二六日の武田家朱印状(北条文書)で小中彦兵衛尉に宛行われた「ゆのひその開」は当地のことであろう。「加沢記」によると、同九年真田昌幸は「湯の檜曾清水越」の守りを固めるため安部彦次郎を配置している。寛文郷帳では田方八斗余・畑方一二石余、沼田藩領。寛文三年(一六六三)真田領村高書上控では高五八石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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