湯神子村
ゆのみこむら
[現在地名]上市町湯神子
柿沢村の北、上市川と白岩川の支流大岩川に挟まれた台地上に位置し、東は堤谷村、西は稗田村、北は湯崎野村。上市村から茗荷谷村の日石寺に至る道筋にある。「越中志徴」の引く郷村名義抄によれば、昔当地の野中に温泉があった。ある時、神子が来て湯に入ったところ湯が絶えてしまった。その後新開し村立てしたので湯神子と付けられたという。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高二八九石、免二ツ。ほかに明暦二年(一六五六)の新田高一石と寛文六年の新田高一一二石(湯神子野村分)がある(三箇国高物成帳)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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