湾村(読み)わんむら

日本歴史地名大系 「湾村」の解説

湾村
わんむら

[現在地名]喜界町湾

喜界島の南西部北側に位置し、北部は海に臨む。小さな入江ながら港津として機能した。湾間切のうち。成化二年(一四六六)二月、琉球王国尚徳は鬼界島へ自ら大将として二千余騎の兵を率いて押寄せ攻撃したが(「中山世鑑」巻三)、この船団は湾泊をめざして来航し、うどんの鼻を本陣とした当地の守りも固かったものの、ついに上陸を許し、長嘉が捕らえられ、殺されたという。のちうどんの鼻は春秋全島ノロが集まって盛大なノロ祭を行う場となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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