満喜世村(読み)まんじゆむら

日本歴史地名大系 「満喜世村」の解説

満喜世村
まんじゆむら

[現在地名]沖縄市高原たかはら

高原たきばる村の集落南側に満喜世まんじゆ之殿とよばれる拝所があること、里積記に嵩原たきばる(高原)・満喜世と併記されていることから、当村は高原村満喜世之殿一帯にあったと思われる。「琉球国由来記」に村名がみえるが、「琉球国旧記」にはみえない。マンジュとよばれる。里積記によれば田畑とも中の村位。脇地頭は康熙八年(一六六九)から同一四年まで満喜世親雲上幸清(呉氏久高家五代)の任職が確認できるのみである(呉姓久高家家譜)。ただし当村は地頭代を含む夫地頭の村で、地方役人のオエカ地が置かれていた。村内の満喜世之殿では稲二祭のとき満喜世大屋子が花米・五水・神酒・筵、満喜世村百姓中が神酒を供えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android