準へ(読み)ナゾエ

デジタル大辞泉 「準へ」の意味・読み・例文・類語

なぞえ〔なぞへ〕【準へ/准へ/擬へ】

動詞なぞう」の連用形から》比較すること。区別すること。
「あふなあふな思ひはすべし―なく高き卑しき苦しかりけり」〈伊勢・九三〉

なずらえ〔なずらへ〕【準へ/准へ/擬へ】

なずらい」に同じ。
「これかれ参らすれど、をさをさ―なるもなし」〈増鏡・老のなみ〉

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精選版 日本国語大辞典 「準へ」の意味・読み・例文・類語

なずらえなずらへ【準・准・擬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なずらえる(準)」の連用形の名詞化 ) 類するもの。肩を並べるもの。
    1. [初出の実例]「しばしは、さりともなずらへなる人ありなんと、頼もしくおぼされしを」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)一上)

なぞえなぞへ【準・准・擬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「なぞう(準)」の連用形の名詞化 ) あるものを、他のものと同等に扱うこと。また、他と比べること。なぞらえ。
    1. [初出の実例]「霞たつ空やなそへに鳥のみち〈鵝動〉」(出典:俳諧・住吉物語(1695か)下)

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