ずら(読み)ズラ

精選版 日本国語大辞典 「ずら」の意味・読み・例文・類語

ずら

〘助動〙 (推量の「ずろう(ずらう)」の変化したもの) 推量・疑問の意を表わす。…だろう。
咄本・鹿の巻筆(1686)四「紙子(かんこ)臭いほどに、ちり紙に火がついづら」

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デジタル大辞泉 「ずら」の意味・読み・例文・類語

ずら[助動]

[助動]…だろう。
「ちり紙に火がついずら」〈咄・鹿の巻筆・四〉
[補説]推量の助動詞「うず」に推量の助動詞「らむ」の付いた「うずらむ」が「ずらう」となり、さらに音変化したもの。また、完了の助動詞「つ」に推量の助動詞「らむ」の付いた「つらむ」の音変化とも。現代では静岡、長野地方などで用い、名詞または連体形に付いて「明日は雨ずら」のように使われる。

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