溶体化(読み)ようたいか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「溶体化」の意味・わかりやすい解説

溶体化
ようたいか

物質相互の溶解度は温度が高くなるにつれて一般に増大する。この原理を利用して、材料を融点直下の温度に加熱し、なるべく多量の溶質原子を溶かし込んだあと急冷する熱処理のことを溶体化という。溶体化した材料を適度の温度に再加熱(これを時効処理という)すると、過飽和に溶け込んでいた溶質原子が微細な析出物を形成し、材料は著しく硬くなる(これを時効硬化または析出硬化という)。つまり溶体化は、微細結晶の析出を利用した材料強化法における前半の処理であると考えることができる。

[西沢泰二]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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