病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「滋養強壮剤」の解説
滋養強壮剤
ビタミン、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウムなどの無機物質)、糖、アミノ酸、脂肪などは、ホルモンと協力して、臓器・器官の活動や新陳代謝を調整している物質で、生命を維持するために不可欠なものです。しかし、ホルモンと違って、ほとんどを体外から食品や薬としてとり入れなければなりません。
このような成分を薬の形にしたのが、滋養強壮剤です。
食生活が豊かになり、栄養不足によるビタミン・ミネラルなどの欠乏症は少なくなりましたが、ファストフード、インスタント食品や外食の多用、食生活の偏り、過度の飲酒といった新たな原因によるビタミン欠乏症が問題になっています。
滋養強壮剤は本来、欠乏した場合に補給するものですが、大きな副作用がないため、かつてはかなり大量に用いられ、無駄に消費されていました。現在は、その反省から適正に使用されるようになっています。滋養強壮剤は、効果がないのに漫然と使用すべきものではありません。
現在の滋養強壮剤は、効果が高くて副作用が少なく、しかも、1日1回の服用で効果が持続する薬などもあります。
ここでは、ビタミン剤と、ミネラル剤・その他の滋養強壮剤とに大別して解説します。
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