滓紙(読み)かすがみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「滓紙」の意味・わかりやすい解説

滓紙
かすがみ

コウゾ(楮)の外皮を混入して漉(す)いた和紙東北地方、とくに宮城県白石(しろいし)市周辺でこの名が用いられるが、筋(すじ)紙ともいう。一見して粗雑な紙であるが雅趣があり、書物の見返しや居室腰張り(壁や襖(ふすま)などの下の部分に紙を張ること)などに使われることが多い。なお、愛媛県大洲(おおず)市などでは、ちり紙のことを滓紙ということもある。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む