滴数計(読み)テキスウケイ

デジタル大辞泉 「滴数計」の意味・読み・例文・類語

てきすう‐けい【滴数計】

液体表面張力測定する装置試料の液体が入った細管の先から落ちる液滴を数え、水などの既知の液体と比較して測定する。測滴計

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化学辞典 第2版 「滴数計」の解説

滴数計
テキスウケイ
stalagmometer

液滴重量法による表面張力の測定に用いられるガラス器具.トラウベの滴数計ともいわれる.ピペット様の形をなし,球状部より下は肉厚の毛管となっており,その下端は広げられ平たんに仕上げられている.球状部の上下の刻線間の一定体積の液体が自重で流下,下端から滴下する滴数を数える.これにより1滴の体積を算出し,液体の密度を用いて1滴の重量 m1 が求められる.表面張力既知 γ2 の液体の1滴の重量 m2 と比較して,試料液体の表面張力 γ1

γ1/γ2m1/m2
の関係から求められる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「滴数計」の意味・わかりやすい解説

滴数計
てきすうけい
stalagmometer

液体の表面張力を測定するための装置。試料の一定量を量り取るための容器と、試料を滴下させるための下端の平らな細管とから構成されている。液体の滴(しずく)の大きさは、その液体の表面張力に比例するので、一定量の試料液体を滴下させたときの滴数によって表面張力の比較ができる。滴数計は、この原理により標準液体の滴数との比から試料液体の表面張力を求めるもので、あまり精度を要しない簡単な測定に適している。

[三井清人]

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