日本大百科全書(ニッポニカ) 「滹沱河」の意味・わかりやすい解説
滹沱河
こだが / フートゥオホー
中国、河北(かほく/ホーペイ)省の海河(かいが/ハイホー)水系に属する河川。子牙河(しがが)の源流の一つ。山西(さんせい/シャンシー)省五台山(ごだいさん/ウータイシャン)の北東の泰戯(たいぎ)山に源を発し、太行(たいこう/タイハン)山脈を横断して東流、河北平野に入り、献(けん)県で陽(ふよう)河と合流して子牙河とよばれる。全長540キロメートル。上流部は黄土(こうど/ホワントゥー)高原を流れるので、大量の土砂が下流に流れ、下流部は水害多発地帯であった。解放後は太行山脈中に崗南(こうなん)、黄壁庄(こうへきしょう)などのダムが建設されたことにより、子牙河の放水路建設と相まって、洪水は防がれている。
[河野通博]
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