漆河内村
うるしかわちむら
[現在地名]芦北町告
佐敷から人吉への道筋の山中にあり、告坂を経て人吉藩領との境目告口へ出た。現在も漆口川に沿って漆川内・平沢津の小集落が連なる。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に漆川内村とある。「国誌」に「平沢水ト云小村アリ」とある。宝暦年間(一七五一―六四)の記録(「万覚帳」芦北町誌)に「求磨道筋の事」として市野瀬村の祝坂の前に川があり、「此の川渡り候て角割と申す坂有り。上り三町、下り弐町程の野坂。此の坂下り漆川内と申す村有り。今家数七軒」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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