漱(漢字)

普及版 字通

漱
人名用漢字 14画

[字音] ソウ・ソク
[字訓] すすぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(そう)。〔説文〕^十一上に「口を盪(あら)ふなり」とあり、くちすすぐことをいう。〔礼記、曲礼上〕「母には裳を漱(あら)はしめず」とは、手もみ洗い、またすすぎ洗いの意である。

[訓義]
1. くちすすぐ、うがい。
2. あらう、すすぐ、すすぎあらう。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕漱　ススグ・クチススグ・トホル・ウガフ・アラフ・スフ・ホガラカナリ・アキラカナリ・サカリ

[語系]
漱・so sokは同声。(そう)は〔説文〕^十一上に「澣(あら)ふなり」と訓する字。それに欠(けん)を加えて、漱とした。また（速）sokも同声。手早くすすぎ洗いするをといい、速の義がある。

[熟語]
漱浣▶・漱盥▶・漱澣▶・漱玉▶・漱口▶・漱刷▶・漱酒▶・漱潤▶・漱石▶・漱洗▶・漱濯▶・漱滌▶・漱流▶
[下接語]
盥漱・澣漱・含漱・浄漱・晨漱・清漱・澡漱・吐漱

出典　平凡社「普及版 字通」