最新 地学事典 「漸新世第1氷河期」の解説
ぜんしんせいだいいちひょうがき
漸新世第1氷河期
Oi-1 event
漸新世最初期(約3,350万年前)に生じた寒冷化で,深海底生有孔虫の酸素同位体比の急激な正のシフトを伴う。この時期に大規模な南極氷床が形成され,太平洋の炭酸塩補償深度が深化。新生代の温室期から氷室期への転換点となった。南極氷床形成の原因として,大陸移動に伴う南極周極流(Antarctic Circumpolar Current)の形成が考えられてきたが,近年は大気中のCO2分圧の低下が有力。Miller et al.(1991)提唱。
執筆者:松井 浩紀
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

