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炭酸塩補償深度 たんさんえんほしょうしんど calcium-carbonate compensation depth

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岩石学辞典の解説

炭酸塩補償深度

海洋で,炭酸塩粒子の供給速度と溶解速度が等しくなる深度.堆積物の中の炭酸カルシウム層がゼロとなるところを補償線と呼んだのが始まりである.海洋表面で生物が作ったCaCO3の粒子は海底に沈降する.表面水は炭酸カルシウムで過飽和であるが,数100mより深い場所の海水は不飽和となる.3 500~4 500m以深では低温高水圧のためCaCO3の溶解速度は飛躍的に増加する.CaCO3粒子の沈降速度が溶解速度に比べて大きいため,深海底では堆積物中のCaCO3は溶解する[地学団体研究会 : 1996].

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

たんさんえんほしょうしんど【炭酸塩補償深度 carbonate compensation depth】

炭酸カルシウムCaCO3は海洋の表層水では過飽和であるが,深くなるほど急激に飽和度を減じ,2500m以深では不飽和になる。CaCO3の溶解度は,水圧が増すほど,水温が低くなるほど,また炭酸ガスの分圧が増すほど増加するからである。深海底の面積の約半分は石灰質軟泥で,残りの約半分はより深い所にあってCaCO3を0~数%しか含まない堆積物(おもに褐色粘土,一部はケイ質堆積物)でおおわれている。ブラムレットM.N.Bramletteはこの両者の境の水深を炭酸塩補償深度(略称CCD)と呼んでいる。

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