法則の辞典 「潮汐の運河説」の解説 潮汐の運河説【canal theory of tides】 エアリーの提案した潮汐の理論.それまでの主流学説であったラプラスの潮汐理論では,海洋を一様の深さのものと仮定していたが,エアリーは赤道に平行な,深さと幅が一様な運河の集合と考えて,その運河内における水の交流はないものとした.もちろん全地球を一周できるような海は南緯60度付近にしかないから,実際の潮汐はこの領域から伝播してきたものと考えたのである. 現在では,実際の海洋分布や海底分布を取り入れて潮汐を計算する試みがなされつつある. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報