しお‐ゆあみしほ‥【潮浴】
- 〘 名詞 〙 潮水に浴すること。古くはみそぎ、病気治療、無病息災祈願などのためにすることが多い。潮湯治(しおとうじ)。
- [初出の実例]「九月ばかり、さか井と云ふ所にしほゆあみにおはしたりけるに、姫君の御もとに」(出典:定頼集(1053頃))
しお‐あびしほ‥【潮浴】
- 〘 名詞 〙 海で泳ぐこと。また、その人。しおあみ。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「潮あびの溺れし沖を巨き船」(出典:汀女句集(1944)〈中村汀女〉昭和九年)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の潮浴の言及
【海水浴】より
…その後しだいに医療目的を離れ,行楽娯楽として各地の海浜で盛んになった。日本でも古くから〈しおあみ(潮浴)〉〈しおとうじ(潮湯治)〉などの名で,医療のための海水浴が行われていた。鎌倉前期の歌人,鴨長明は,尾張大野の浜で海水を浴び,〈生魚のみあへもきよし酒もよし大野のゆあみ日数かさねむ〉と詠み,源実朝も鎌倉で医療のために海水浴をしたといわれる。…
※「潮浴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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