潮煙(読み)シオケブリ

デジタル大辞泉 「潮煙」の意味・読み・例文・類語

しお‐けぶり〔しほ‐〕【潮煙】

しおけむり(潮煙)」に同じ。
ひづめに蹴立つる―」〈浄・百人上﨟〉

しお‐けむり〔しほ‐〕【潮煙】

波が砕けて飛び散るしぶき。しおけぶり。「岩礁潮煙が上がる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「潮煙」の意味・読み・例文・類語

しお‐けむりしほ‥【潮煙】

  1. 〘 名詞 〙 海水が岸にあたって飛び散るしぶき。海が荒れて飛び立つしぶきを煙に見立てていう語。しおけぶり。
    1. [初出の実例]「暴風海上に落し来って、忽地逆浪を吹上、汐烟(シホケム)り陰々として天を突くがごとく」(出典人情本・英対暖語(1838)四)

しお‐けぶりしほ‥【潮煙】

  1. 〘 名詞 〙しおけむり(潮煙)
    1. [初出の実例]「こぎゆくふねをみほのうら、松ばらこゆるしほけふり」(出典:御伽草子・小町草紙(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android