澄清(読み)ちょうせい

精選版 日本国語大辞典 「澄清」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐せい【澄清】

〘名〙
① すんできよいこと。濁りのないこと。くもりもなく晴れわたっていること。また、すみきよめること。
懐風藻(751)春苑言宴〈大津皇子〉「澄清苔水深、晻曖霞峰遠」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「未だ酸化せざる鉛分を淘汰しさり、水を澄清すれば」 〔蘇軾‐六月二十日夜渡海詩〕
② 世の中がきよらかで安穏に治まること。乱世を治め清めること。
権記‐長保二年(1000)六月二〇日「主上寛仁之君、天暦以後好文賢皇也、万機余閑、只廻叡慮、所澄清也、所庶幾者」 〔後漢書‐范滂伝〕

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デジタル大辞泉 「澄清」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐せい【澄清】

すんできよらかなこと。濁りのないこと。
乱世をきよめ治めること。世の中がきよらかで安穏に治まること。

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普及版 字通 「澄清」の読み・字形・画数・意味

【澄清】ちようせい

澄みきって清らか。宋・軾〔六月二十日夜、海を渡る〕詩 雲散じらかにして、誰(たれ)か點綴(てんてつ)する 天容色、本(もと)澄

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