日本歴史地名大系 「濃飛両国町村略誌」の解説
濃飛両国町村略誌(町村略誌)
のうひりようごくちようそんりやくし
別称 各村略誌 二三巻 岐阜県編
成立 明治一四年
原本 岐阜県歴史資料館
解説 明治政府が皇国地誌編纂を各県に命じ提出させたものの控。各町村の戸長からの報告を郡役所が県に提出し、県庁記録課がまとめた。郡別に簿冊を分けて、郡内各村単位に項目を統一した統計書的性格を有する。記載項目は疆域・沿革・旧石高・反別・農時・距離・山岳・湖沼・広野・河渠・瀑布・鉱泉・道路・橋梁・津渡・堤塘・圦樋・井堰・溜池・用水路・官林・民林・河岸場・名所・船舶定繋所・古跡・陵墓・市場・漁場・戸数・官衙・郵便局・学校・神社・寺堂・人口・族別・職別・共有財産・協議費収支・民有地価・所有地券・民有家畜・民有船舶・民有車輌・民有銃・水車・製糸場・陶器竈・瓦竈・牧畜・銀行・商会・通運会社・労力価・坑業・物産・名産である。なお中島・羽栗両郡および若干の町村部分が欠落している。おおむね各市町村史に該当分が複刻、表化されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報