精選版 日本国語大辞典 「濡衣」の意味・読み・例文・類語
ぬれ‐ぎぬ【濡衣】
[1] 〘名〙
① 濡れた衣服。ぬれごろも。
※和泉式部集(11C中)下「ぬれきぬをのみ著ること、今ははらへ捨ててむと人にいひてのち〈略〉重ねつつ人のきすればぬれきぬをいとほしとだに思ひおこせよ」
③ 無実の罪。ぬれごろも。
※大鏡(12C前)二「あめの下かはけるほどのなければやきてしぬれぎぬひる由もなき」
ぬれ‐ごろも【濡衣】
〘名〙
① 濡れた衣服。ぬれぎぬ。
※桂宮丙本忠岑集(10C前)「あふことなみに ぬれころも ほさでやただに やみぬべき おもひのほかに うつりはてなん」
② 無実の罪。無実の浮き名。冤(えん)。ぬれぎぬ。
※大和(947‐957頃)四四「のがるとも誰かきざらむぬれごろもあめのしたにし住まんかぎりは」
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