灌漑文明(読み)かんがいぶんめい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「灌漑文明」の意味・わかりやすい解説

灌漑文明
かんがいぶんめい

灌漑事業を基盤成立発達した古代文明古代エジプトメソポタミア,中国,インド,アンデス地帯などに大規模な灌漑文明がみられる。エジプトではアムラー期 (前 5000頃) に,メソポタミアではウバイド期 (前 5000頃) に,中国では春秋時代 (前 700~400) に,アンデス地帯では文明形成期中期の後半 (前 1000頃) に,すでに灌漑が始っていたと考えられている。灌漑事業にあたっては,強力な指導者と大量の労働者が必要とされたが,それを行うことによって豊かな食糧供給が保証され,居住地がさらに広げられて都市文明の発達の基盤となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

パソコンやサーバーに侵入して機密文書や顧客情報のデータを暗号化して使えない状態にし、復元と引き換えに金銭を要求するコンピューターウイルス。英語で身代金を意味する「ランサム」と「ソフトウエア」から名付...

ランサムウエアの用語解説を読む