精選版 日本国語大辞典 「火宅の車」の意味・読み・例文・類語 かたく【火宅】 の=車(くるま)[=車舟(くるまぶね)] 「法華経‐譬喩品」に説くたとえ。火災の起こった家の中で、知らないで遊んでいる子供を救うために、父親が門外に羊車、鹿車、牛車があるといって救い出したという。この世の迷いをのがれるための仏の教えをさす。火宅の出車(しゅっしゃ)。[初出の実例]「なみだの海を是非なく帰る浪の是ぞ火宅の車舟うしまどにあがり」(出典:浮世草子・俗つれづれ(1695)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例