火物断(読み)ひのものだち

精選版 日本国語大辞典 「火物断」の意味・読み・例文・類語

ひのもの‐だち【火物断】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 祈願することがあって火を通した物を食わないこと。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「神仏に願をかけ、精進火の物断(モノダチ)で、跣足参りを致しまする」(出典塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉五)
  3. 煮炊きする物、特に米がなくなること。
    1. [初出の実例]「昨日往た所じゃとて今日遠慮すると毎日火の物断(ダチ)」(出典:談義本・教訓雑長持(1752)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android