火皿(読み)ヒザラ

デジタル大辞泉 「火皿」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ざら【火皿】

その上で火を燃やすための皿。
キセルパイプタバコの葉を詰めるところ。
こんろ暖炉ストーブなどの、燃料をたく下に置く鉄の格子。さな。火格子ロストル
火縄銃火薬を詰めるところ。

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精選版 日本国語大辞典 「火皿」の意味・読み・例文・類語

ひ‐ざら【火皿】

〘名〙
灯火・炉などで、燃料を入れる容器
※蘇悉地羯羅経寛弘五年点(1008)上「或は瓷瓦を以て而も燈盞(ヒサラ)を作る」
② 火縄銃の側面にある、火薬をつめ込むところ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ キセル、パイプなどのタバコをつめるところ。雁首(がんくび)
※浮世草子・好色一代男(1682)五「其あたり響ほどの香ひふたつまでこく所を火皿(ヒザラ)にて押えける」
④ 暖炉・窯(かま)などで、燃料をたく下に置く鉄の格子。火格子。さな。

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