日本大百科全書(ニッポニカ) 「灯台業務船」の意味・わかりやすい解説
灯台業務船
とうだいぎょうむせん
灯台、灯浮(とうふ)標、電波標識の維持・管理業務に携わる船舶で、航路標識測定船、灯台見回り船、設標船がある。航路標識測定船は、オメガ、デッカ、ロランなどの電波標識の誤差測定を通じて、測位方式としての精度の維持・向上を図るとともに、監視にあたる船で、1977年(昭和52)新造船「つしま」の就航とともに始まった。明治の初め以来、長年親しまれた灯台船の任務は、このときをもって終了したのである。
灯台見回り船は、基地の近くの灯台を見回って保守・管理を行う船であり、設標船は、灯浮標、浮標の撤去・新設、バッテリー交換などの保守・管理を行う船である。
[川本文彦]
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