灯台建設位置の測量、建設資材の運搬、灯台業務状況の視察、各種物資の配給などを行う船。1869年(明治2)から1948年(昭和23)までは灯台視察船とよばれ、現在、国の重要文化財として東京海洋大学で保存されている明治丸はとくに有名である。
1948年、海上保安庁の発足とともに、灯台補給船と改称されたが、業務内容は変わらず、人里離れた僻地(へきち)や孤島で勤務する人たちとその家族からは、「海のサンタクロース」として親しまれてきた。しかし、輸送手段の発達した現在では、船舶による補給業務はしだいに縮小し、1977年以降は、各種の灯台業務船が分担している。
[川本文彦]
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