灯明寺村(読み)とうみようじむら

日本歴史地名大系 「灯明寺村」の解説

灯明寺村
とうみようじむら

[現在地名]福井市灯明寺町

九頭竜くずりゆう川南岸の渡河集落で、舟橋新ふなばししん村の南に接する。村内に平泉へいせん寺末の天台宗燈明寺があってこれが村名になったと伝える。「太平記」巻二〇に、新田義貞軍が「灯明寺ノ前ニテ、三万余騎ヲ七手ニ分テ」とみえるが、寺名か地名かは不詳。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では藤島下ふじしましも之郷の地に含まれたものと思われる。村名は正保郷帳にみえ、田方一千五八八石余・畠方一五三石余。福井藩領で、文政六年(一八二三)の給人地方渡名寄帳によれば、村高一七四二・八石のうち、三一〇石余の蔵入のほかは酒井与三左衛門ら一一名の相給知行地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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