灰化(読み)カイカ

デジタル大辞泉 「灰化」の意味・読み・例文・類語

かい‐か〔クワイクワ〕【灰化】

[名](スル)試料加熱酸化して有機物を取り除き、不揮発性の無機物にすること。はいか。

はい‐か〔はひクワ〕【灰化】

[名](スル)かいか(灰化)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「灰化」の解説

灰化
ハイカ
ashing

乾式灰化と湿式灰化があるが,通常,乾式灰化をいう.乾燥させた有機物や生体試料を白金るつぼ中,約450 ℃ で熱分解し,無機質の灰にすること.灰は金属酸化物などからなり,これを酸で溶解すると金属イオンが分析できる.有機物や生体試料中の金属の化学分析における前処理操作として行われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「灰化」の解説

灰化

 灰化(はいか)とよぶこともある.試料を酸化して有機化合物を分解し,気体にして除き,不揮発性の無機物にする過程.液体を用いない方法,例えば空気中で燃焼する方法などを乾式灰化,液体を用いる方法,例えば過塩素酸を用いる方法などを湿式灰化という.

灰化

 →灰化(かいか)

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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