灰谷村(読み)はいたにむら

日本歴史地名大系 「灰谷村」の解説

灰谷村
はいたにむら

[現在地名]西京区大原野小塩おおはらのおしお町(蓼平たでひら杉谷すぎたに

善峰よしみね川最上流の村落で全体が山間部。北は坂本、東と南は小塩、西は出灰いずりはの各村に接する。

村名は灰方はいがた・出灰の村名と同じく石灰を産したことによるといわれる(山州名跡志ほか)が、中世には灰谷の地名は現れない。ただし村内の一集落である杉谷は、建保三年(一二一五)の完縁・聖弘連署注進状(三鈷寺文書)に三鈷寺領として「椙谷新開発田四ケ所」と現れ、鎌倉初期に開発されたことが推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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