デジタル大辞泉 「為さんす」の意味・読み・例文・類語 なさん・す【▽為さんす】 [動サ特活]《「なさります」の音変化》「なさる」の丁寧語。多く補助動詞として用いる。…なさいます。…なされます。「清幸さんお上がり―・し」〈洒・穴知鳥〉[補説]命令形に「なさんせ(い)」「なさんし」の形を用いる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「為さんす」の意味・読み・例文・類語 なさん・す【為】 〘 他動詞 サ行特活 〙 「なさります」の変化してできた語。[初出の実例]「親達を、なだめて帰ればさらりとすむ。わし次第にしてなさんせ」(出典:浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分舟)「そんなら下へ行んすから風をひかねへやうにしなさんし」(出典:洒落本・品川楊枝(1799))為さんすの語誌近世、上方・江戸ともに用いて、補助動詞の用法が多い。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例