( 1 )「なされる」の四段活用化は、近世初期に東国語としてみられる。後期には四段が一般化する。
( 2 )後期の江戸語では、連用形「なさっ(た・て)」が「なすっ(た・て)」の形でも現われる。「御部やの御機嫌の能いよふになすったがいいのサ」〔洒・南閨雑話‐馴染の体〕「此間もマアお聞きなすってくださりまし」など。
( 3 )「なさら(ない)・なさる(な)」が、「なさん(ねへ)・なさん(なよ)」になったものがある。「直さんうらみだ。なぜしらせてくんなさんなへ」〔洒・仇手本‐三〕「あんまり人を踏つけにしなさんなヨ」〔人情・春色辰巳園‐初〕など。
( 4 )連用形・命令形に「なさい」の形も用いられる。→なさい。
( 5 )東国の田舎ことばとして「なさろ」の形がみえる。「御酒よりゃアはやく寝なさろ」〔洒・世説新語茶‐変語〕など。
( 6 )上方語では「なはる」に変化し、現在まで使われている尊敬語「はる」に発展している。
1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...