為侘ぶ(読み)シワブ

デジタル大辞泉 「為侘ぶ」の意味・読み・例文・類語

し‐わ・ぶ【×侘ぶ】

[動バ上二]どうしてよいか始末に苦しむ。途方に暮れる。しあぐむ。
「男、―・びて、…ここは法師になりなんと思ひて」〈宇治拾遺・六〉

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精選版 日本国語大辞典 「為侘ぶ」の意味・読み・例文・類語

し‐わ・ぶ【為侘】

  1. 〘 他動詞 バ上二段活用 〙 どうしてよいか手をくだすのに苦しむ。途方にくれる。しあぐむ。もてあます。
    1. [初出の実例]「これもかれも月日を経て家の門に立ちて、よろづに心ざしをみえければしわびぬ」(出典:大和物語(947‐957頃)一四七)
    2. 「男、しわびて、わが身は、さは、観音にこそありけれ。ことは、法師になりなんと思ひて」(出典:古本説話集(1130頃か)六九)

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