烏勘左衛門(読み)カラスカンザエモン

デジタル大辞泉 「烏勘左衛門」の意味・読み・例文・類語

からす‐かんざえもん〔‐カンザヱモン〕【×烏勘左衛門】

《烏と同じ頭韻の「勘左衛門」を重ねて》カラス人名に擬した語。
色の黒い人をあざけっていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「烏勘左衛門」の意味・読み・例文・類語

からす‐かんざえもん‥カンザヱモン【烏勘左衛門】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「からす」と頭韻の合う「勘左衛門」と続けて、人名に擬していう語 ) 烏のこと。
    1. [初出の実例]「鶏に小判鵜の真似して色の黒いにはにくまれぬが、烏勘左衛門(カラスカンザヱモン)うぬが内は焼棒杌(やけぼっくひ)火が付き安い」(出典滑稽本・酩酊気質(1806)下)
  3. 色の黒い人をあざけっていう語。
  4. 一文無し。すかんぴん。花札で、かすばかりそろった手札の意にいう、皆素(からす)からでた語。

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