無けなくに(読み)ナケナクニ

デジタル大辞泉 「無けなくに」の意味・読み・例文・類語

なけ‐なくに【無けなくに】

[連語]形容詞「なし」の古い未然形「なけ」+連語「なくに」》ないわけではないのに。いるのに。あるのに。
「まくずふ小野の浅茅心ゆも人引かめやも我が―」〈・二八三五〉

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関連語 皇神 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「無けなくに」の意味・読み・例文・類語

なけ‐なく‐に【無に】

  1. 〘 連語 〙 ( 形容詞「なし」の古い未然形「なけ」に、打消しの助動詞「ず」のク語法「なく」、助詞「に」の付いたもの ) なくはないのに。あるのに。いるのに。
    1. [初出の実例]「吾が大君物な思ほし皇神(すめかみ)のつぎて賜へる吾が莫勿久爾(なけなクニ)」(出典万葉集(8C後)一・七七)

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